すべてのANA陸マイラーのはじまり「ソラチカカード」のすべて

飛行機のビジネスクラス、ファーストクラスは旅好きの憧れです。そんな旅好きの人たちに恩恵をもたらすのがANA To Me CARD PASMO JCB(通称 ソラチカカード)です。ソラチカカードについて深く知りましょう。

ポイントとマイルの基本的な考え方

マイルの価値は、利用するサービスや航空券(路線)によってさまざまです。例えばANAマイル→T-POINTに変換しようとすると、1マイル = 1 T-POINTの還元率が適用されます。しかしながらT-POINTからANAマイルに変化すると、1 T-POINT = 0.5マイルといったように、基本的に目減りしてしまいます。

ANAマイルをほかのポイントに変換せずに、特典航空券に換えた場合、価値はグッと向上します。一般的に1マイル=2円程度に定義されますが、地方から地方へのフライトなど、そこそこ距離のある路線の場合1マイル=4円くらいの価値はザラです。仙台在住の私の目線だと、1マイル = 4円以上の価値としてとらえても間違いはありません。

この価値は、海外の航空券になると、ビジネスクラスでは1マイル = 8円以上の価値を発揮します。東京→ニューヨークなどの遠距離路線では、ビジネスクラスの往復約50万円くらいの航空券が、75,000〜90,000マイル程度でゲット可能になります。

陸マイラーが飛ばずしてマイルを爆発的にANAマイルを貯めることができるカードが、ソラチカカード

ANAマイルを貯めるには、主に以下の方法があります。

  1. 飛行機に乗って、フライトマイルを貯める
  2. クレジットカードで買い物をし、ポイントからマイルに変換
  3. クレジットカード利用時の、ANAボーナスマイルをゲットする
  4. ほかのポイントサイトで得たポイントを、ANAマイルに変換する
  5. ANAマイレージモール経由して、ANAマイルをゲットする
  6. マイ友プログラムで、マイレージ会員を紹介する

利用する環境や規模でどこを狙うかは人それぞれですが、特に「4.ほかのポイントサイトで得たポイントを、ANAマイルに変換する」に対して必要なものがソラチカカードです。

ポイントサイトで得たポイントは、「.money」や「PeX」を経由することにより、メトロポイントに移行させることができます。そして、メトロポイントからANAマイルへは、90%のレートで変換することができます。Tポイントなど、そのほかのポイントからANAマイルに変換する場合、ほとんどが50%のレートになります。(例:10000Tポイント→5000マイル)

この90%での変換率を誇る唯一のカードがソラチカカードであり、このポイントの変換ルートは、「ソラチカルート」と呼ばれるゴールデンロードなのです。

ソラチカカードのクレジットカードとしての実力

ソラチカカードは、ANAカードのラインナップの一種です。クレジットカードのブランドはVISAやJCB、DinersmAmerican Expressなどさまざまなものがありますが、ソラチカカードのクレジットカードブランドはJCBとなります。それ以外のブランドは選択することができません。

ソラチカカードの年会費

ソラチカカードの年会費は、初年度は無料です。翌年以降は、本会員2,000円(税別)がかかります。いろいろなサイトで、家族会員は作らず、家族ごとに名義をわけたソラチカカードを作った方がよい、という情報が多いですが、それはあくまで一定の水準に達した陸マイラーの判断です。ありあまるマイル(よく言われる、年間216,000マイル)に達する、この壁を越えるまでは、家族会員1,000円(税別)を支払って、カードを増やすのも十分に有効な手段となります。

本会員は、更新時に1,000マイルがプレゼントされます。

ソラチカカードの還元率

ソラチカカードには、以下の4つのコースがあります。

  1. マルチポイントコース 5マイル (1,000円で5マイル)
  2. マイル自動移行コース 5マイル (1,000円で5マイル)
  3. マルチポイントコース 10マイル (1,000円で10マイル)
  4. マイル自動移行コース 10マイル (1,000円で10マイル)

ソラチカカードは、普段使い用というよりも、ポイントサイトからANAマイルに変換するための中継基地として使う用途が主です。還元率や移行コースで吟味するまでもなく、”普段使いはしない”のが正解なクレジットカードです。

それでも普段使いにする場合、クレジットカード利用の還元率は0.5%というきわめてノーマル以下の水準です。普段使いは別なクレジットカードにするのがよいのです。
しかしながら、どれかのコースに設定をしないといけませんので、移行手数料のかからない1.マルチポイントコース 5マイルを選択するのがマストです。

3と4、1000円で10マイルのコースの場合、マイル移行のための手数料が別途発生します。
一見、10マイルコースを選べば、1%還元じゃん、と感じますが、この1%還元を得るためには、マイル移行のための手数料を支払う必要があります。その額、年間5,000円(+消費税)です。この制度は、ソラチカカードだけではなく、一般カードのVISAやAMEXなどにも同様の支払いが必要です。

5マイルコースと10マイルコースの損益分岐点は?

5マイルコースと10マイルコースでは、利用する額によってどちらを利用すべきかが決まります。損益分岐点として、以下の表を参考にしてください。マイル価値は使い方によって変動するため、1マイル = 2円という最小保証ができる価値で算出します。10マイルコースの手数料は、5,400円(税込)です。

年間60万円の利用がある場合、10マイルコースのほうがお得になります。

決済額 5マイルコース 10マイルコース 差額
獲得マイル 円換算 獲得マイル 円換算 手数料後
100,000円 500 1,000円 1,000 2,000円 -3,400円 -4,400円
200,000円 1,000 2,000円 2,000 4,000円 -1,400円 -3,400円
300,000円 1,500 3,000円 3,000 6,000円 600円 -2,400円
400,000円 2,000 4,000円 4,000 8,000円 2,600円 -1,400円
500,000円 2,500 5,000円 5,000 10,000円 4,600円 -400円
600,000円 3,000 6,000円 6,000 12,000円 6,600 600円
700,000円 3,500 7,000円 7,000 14,000円 8,600円 1,600円
800,000円 4,000 8,000円 8,000 16,000円 10,600円 2,600円
900,000円 4,500 9,000円 9,000 18,000円 12,600円 3,600円
1,000,000円 5,000 10,000円 10,000 20,000円 14,600円 4,600円
1,100,000円 5,500 11,000円 11,000 22,000円 16,600円 5,600円
1,200,000円 6,000 12,000円 12,000 24,000円 18,600円 6,600円
1,300,000円 6,500 13,000円 13,000 26,000円 20,600円 7,600円
1,400,000円 7,000 14,000円 14,000 28,000円 22,600円 8,600円
1,500,000円 7,500 15,000円 15,000 30,000円 24,600円 9,600円
1,600,000円 8,000 16,000円 16,000 32,000円 26,600円 10,600円

マルチポイントコースとマイル自動移行コースはどちらがいい?

5マイルコースには、自分でANAマイルに移行させる「マルチポイントコース」と、毎月自動的にANAマイルに移行される「マイル自動移行コース」の2つがあります。

マルチポイントコースの場合、自分の好きなタイミングで移行をかけられるため、ポイントをたくさんためたあとにANAマイルに移行することにより、マイルの有効期限を延ばすことができます。

マイル自動移行コースは、毎月自動的にマイルに移行されるため、申し込みの手間はありません。楽ですが、都度ANAマイルの有効期限ができてしまう(獲得月から3年)ため、ANAマイルを効果的に使えなければ消失しています。

東京メトロに乗る人なら、乗車でメトロポイントをためられる

ソラチカカードは、東京メトロに乗車すると、メトロポイントがたまります。(定期券区間は対象外)
1乗車につき、平日は5ポイント、土日祝日は15ポイントたまります。ポイント自体はわずかですが、メトロを毎日利用する人は、年間2000ポイント(1800ANAマイル)ほどにはなります。コツコツ貯めたい人はぜひ利用しましょう。

すでに所有しているPASMOは、ソラチカカードに関連付け可能

普段使いですでにPASMOを持っている場合、新しく発行したソラチカカードと関連付けを行うことができます。そうすると、普段使いのままメトロポイントをためることができます。

定期券搭載可能

ソラチカカードは裏面に定期券を搭載できます。搭載できる定期券は東京メトロ、東急電鉄、東武鉄道、京急電鉄、相模鉄道、京王電鉄で発売している定期券となります。定期券購入にも、ポイントが付与されます。

PASMOオートチャージサービス

PASMOを改札機にタッチするだけで自動的にチャージ(入金)するサービスがついています。オートチャージの条件や金額は変更可能です。いちいちチャージをする手間も省けるうえ、ポイントも貯まるためぜひ活用しましょう。

空港のANA FESTA、機内販売で10%割引

ソラチカカードはANAカードでもあるため、空港の売店「ANA FESTA」で利用した際、1000円以上の買い物で10%割引になります。また、機内販売でも10%割引で利用することができます。やはりANA関連での利用は優遇が高いですね。

ソラチカカードの基本情報

カード会社 JCB
年会費 本会員:2,000円(税別)家族会員:1,000円(税別)
PASMO機能 あり
オートチャージ あり
定期券搭載 可能
PASMOデポジット 無料
ポイントプログラム
※二つのコースから選択
マルチポイントコース Oki Dokiポイント
1,000円で1ポイント
マイル自動移行コース ANAマイレージクラブ
1,000円につき、
5マイルコースの場合  5マイル
10マイルコースの場合 10マイル
※10マイルコースの場合、マイル移行手数料が別途必要
追加可能サービス ETCカード/ QUIC Pay/ PiTaPa/ プラスEX
海外旅行傷害保険  最高1,000万円
携帯品損害 ×
国内航空傷害保険  最高1,000万円
ショッピングガード保険 <海外>最高100万円(※2)
カード盗難保険

 

カードの申し込み

新規にカードを申し込み時する際、以下のURLから進み、情報を入力すると「マイ友プログラム」が適用され、通常の入会マイルのほかに、カードの種類に応じたマイル(500マイル〜5500マイル)を無料でゲットできます。ぜひ活用してみてください。普通に申し込みするよりおトクです。

  • 紹介者氏名 アカマ コウタロウ
  • 紹介番号 00012209
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ABOUTこの記事をかいた人

宮城県出身、仙台市在住です。 財布の薄さ・美しさ(財布の偏差値)の研究からはじまり、クレジットカードの仕組みやサービスの特長を把握し最大限活用することに美徳を感じています。 2015年にはSFC修行にアタックし、2016年に無事プラチナサービスとSFCカード発行をしました。SFCホルダー継続中です。 現在は、クレジットカード、銀行口座、マイル、ポイントカードを中心とした研究を日々行っています。